豆腐のブログ(プロの発達障害者です)

アスペルガー当事者です。発達障害と全く関係無い話題から当事者の観点まで「ざっくり」書くつもりです。

怪談「認知症のおじいちゃん」。

私の家の近所に認知症のおじいちゃんがいます。

そのおじいちゃんは若い時に陸上をやってたんです。今でも運動する習慣がありまして、散歩が日課になってるんです。

散歩をする時間は夏なら涼しい夕方か夜、冬なら昼間と時間がハッキリと決まってました。天気が悪い日は小雨程度なら散歩に行くんですが、雨が強いとすんなり諦めてました。

そんなおじいちゃんですが、認知症が進行してからは、天気や散歩する時間もバラバラになっていきました。

おじいちゃんひとりで帰れなくなったので、子供か孫がおじいちゃんの後ろから見守るようになったんです。

でも、おじいちゃんはそれが嫌なようで、おじいちゃんに気づかれないように距離をとって見守ってたんですが

これが後で仇となりました。

とある嵐の日の夜、おじいちゃんが散歩に行きたいと言ったんです。少し前は炎天下のような暑い昼間や台風、嵐の日は危険だと認識できたので散歩に行かなかったんですが…

大雨の中、おじいちゃんは散歩に行きました。同然、孫が後ろから見守ってたんですが、家の近くに高低差が20メートルほどある急な坂があるんです。

その坂の近くで突風に煽られて、おじいちゃんはその坂を転げ落ちてしまったんです。


あれから23年ほど経ちました。

あのおじいちゃんですが、今では雨の降る夜だけ散歩するようになりました。

自分が死んだことも忘れて

まあ、実害とか全く無いんで、おじいちゃんが散歩しても誰も怖がらないんですけどね。私を含めた地元の人は。

ただ、ややこしいことがありまして、近所にもうひとり散歩するおじいちゃんがいるので「どっちだっけ?」となることがあるんですけどね。