豆腐のブログ(プロの発達障害者です)

アスペルガー当事者です。発達障害と全く関係無い話題から当事者の観点まで「ざっくり」書くつもりです。

科捜研の女。

あの藤井ゆきよさんも出演したことのある
科捜研の女、もう19年も続く人気シリーズです。
私は初期シリーズから観ています。

来月で放送200回になるそうで
芸能ニュースでも取り上げられていました。

主演の沢口靖子さんがずっと美貌を保ってるので
19年も続いてるとは気付きませんでした。
美貌の秘訣はルヴァンと50の恵かと思います。

同じくテレビ朝日で放送している人気作
「相棒」と比較する人がいるんですが
比較するのも面白いと思います。

私が思っている理由の内から
少しだけですが幾つか説明します。
でも、長くなります。覚悟してください。


まず、視聴者層が異なります。

複雑な展開になりやすい相棒よりも、比較的展開が固定されている科捜研の女の方が分かりやすい分だけ必然的に視聴者層は高齢者まで広がります。

また、科捜研の女はそれらを視聴者を意識、考慮した構成になってます。サスペンスでは珍しく、警察より裏方の職業なので専門用語が多くでますが必ず誰かが解説してくれます。

※架空の国や物質、現象が出ることもありますが、これらも必ず説明してくれる人がいます。また架空の国であるエルドビア共和国など相棒でお馴染みですが、科捜研の女でも使われたことがありました。
(脚本家やスタッフが同じだったりします)

ちなみに、展開がマンネリ化しやすいことを逆手にとって脚本家が遊び心を加えてくることがあります。これを相棒で同じことをすると世界観が崩れますが、科捜研の女では割りとあるんです。

シリーズ1話で前後編にしたり、マリコさんに変なコスプレもといイメージ映像流したり、主題歌を歌うアーティストをエキストラとして参加させたり、シリーズ途中でレギュラーを交代させたりすることで変わるところと変わらないところを組み込むことで作品を古臭くさせず、また撮影現場では流れ作業にならずモチベーション低下を防ぎ、撮影に臨めます。


次に、主人公の立場が大きく異なります。

職業が違うとかでなく、物語の流れとしての立場が違うのです。

相棒の主人公・杉下右京は事件の真相に繋がる確証を掴むまでは他人に事件の真相を語ることは絶対にありません。

なので、杉下の周りが狂言回しを努めることが多くなります。しかし、角田課長のような狂言回しとコメディを兼ねた特殊な位置のキャラは珍しいです。

そして、視聴者は番組の登場人物のように
杉下が何を考えているのか?と考察しながら
番組を観るのが相棒を楽しむ方法のひとつです。

それに対し、科捜研の女の主人公・榊マリコは初動捜査の段階で、現場の状況に僅かでも違和感を感じたら事件性を疑い、(司法)解剖を嘆願します。

そもそも、事件にならないと
鑑定出来ない=出番が無くなる

なので、この流れは仕方ないんですが、そこからマリコが序盤から推理を展開するのは珍しいことではありません。

本来、現場から事件・事故に繋がる証拠を選別するのが最優先すべきなのに、マリコは先に推理を展開するので場合によっては土門刑事や藤倉刑事部長から咎められることがあります。

※補足すると、最初に推理を展開することで視聴者に話の全体像を理解してもらうという制作側の配慮でもあります。


そして、相棒との1番大きな違いは
回によってですが
マリコが最初から間違った推理を展開したまま
話が進むことがあります。

サスペンス作品の主人公が
視聴者相手にミスリードを誘う
サスペンス作品はかなり珍しい部類に入ります。

主人公が事件を知る犯人ではない限り、序盤から正確に事件を把握することは無いんで当たり前なんですが、科捜研の女

主人公=正しい立場の登場人物

という、心理的刷り込みを逆手にとりやすい作品だといえます。


最後に…
犯行動機ががトンデモナイ理由だったりします。

相棒でも犯行動機が酷い犯人はいますが、科捜研の女の方がシナリオ全体が明快な話が多い分、動機理由が斜め上に行ってるように感じることがあります。

中には犯行動機が名探偵コナン並みに酷かった犯人もいます。

私が覚えているので特に酷いのを挙げると

・ファッションのコーディネートを指摘したことを似合わないと勝手に解釈して逆上、殺害したオバサン

・就職に失敗した理由を社会が自分を正当に評価できるほど追いついていないと責任転嫁した大学生

・事件を捏造して点数を稼ぎ、昇進し、刑事になることで男社会の警察組織でも自身の居場所を確保しようとした女性警官。

↑比較的最近の話だが、恐らくシリーズ通じてもマリコが1番怒った回。
※正確にはこの回の犯人は盗まれた嫁の自転車を強引に取り返そうとした米屋の主人。嫁は自転車盗難後に病気で亡くなり、米屋が盗まれた自転車に乗る被害者を偶然見つけた、衝動的な犯行。自転車が形見になるので強引に取り返そうとしたのが犯行動機だった。とはいっても、自転車は米屋が元々盗難品だと薄々気付いたままネットオークションで落札した自転車であり、盗難品だと知ってて買ったのがバレるのを恐れたというのも犯行理由のひとつなので酷いと言えば酷い。

しかしそれ以上に酷いのは
女性警官が不正に走った理由。
女性警官が以前に捏造した事件の犯人に仕立てあげた人と米屋に自転車泥棒だと勘違いされて殺された人が偶然同一人物だったため、事件化し捜査されると不正の発覚を恐れた女性警官が殺害現場を警察の臨場より先に来て現場を細工し、事件性が無いと判断させようと誘導した。
しかも、細工の手順を方法を思いついた原因が警察関係者に向けて開催された法医学セミナーであり、マリコが講話に参加していた。女性警官はそこで得た法医学の知識を用いて現場を細工した経緯を知ったマリコ法医学を犯罪に利用した女性警官を許せず、激しく叱責した上に平手打ちまで浴びせた。

※この回のテーマは
「警察内部の女性の地位・意識高い系仕事女性」
女性警官が昇進したがっていたのは警察組織の中で低い地位にある女性の地位の全体的な向上。自ら昇進、出世することで改善しようとの考えだったのだが、その方法が違反の検挙の水増しによる不正なので職業意識が高いとは言えなかった。その上、女性警官は真摯に仕事に向き合うマリコに敗北感を感じ、責任転嫁を通り越した幼稚な持論まで展開した。


他にも違いや科捜研の女の面白い登場人物など
取り上げるとキリがないのでここまでにしますが
ひとつ言えるのは両方観てください。
ということです。

最後に一言。
科捜研の女ビオランテ
一緒に検索する人がたまにいます。
なぜ、一緒に検索するんですか。(棒読み)
もう既にニコニコ静画でネタにされてますが