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豆腐のブログ(プロの発達障害者です)

アスペルガー当事者です。発達障害と全く関係無い話題から当事者の観点まで「ざっくり」書くつもりです。

一本のギター。

私の家の押し入れに一本のギターがあります。
そのギターは私の弟の友達が学生時代に置いていったもので、その友達がギターを買い換えた時に置いていったギターでした。私と弟は物を大事にしないやつはダメだと叱りましたが、当の本人は「俺がメジャーデビューしたらプレミアつくから取っておけ」と自慢気でした。私と弟は「プロならなおさら仕事道具を大事にするものだろ?」と呆れました。

ここまでだと友達はプロになれませんでしたの流れになりますが、彼は本当にメジャーデビューしました。
実家がお金持ち家の彼は何不自由無く育ちましたがアマチュアバンド時代に彼はメンバーの楽器を買い与え、バンド内での主従関係をつくり、次第に彼以外のメンバーは彼の元からみんな去っていきました。
しかし彼は「ただの嫌味などら息子」ではありませんでした。お金以外全てを失った彼は、実家の家族と去っていった元メンバーに自分が傲慢だったことを謝罪し、彼は家を出ていきました。彼は家族の支援も絶ち本当に全てを手放しました。
彼はこの後悔の体験から自身を見つめ直し、性格から音楽性の意識まで自身を鍛え、磨き直していきました。それは彼が学生時代に言っていた「メジャーの看板を引っ提げたバンド」から「自分達の生き方を音楽で表現したバンド」へと変わっていきました。
彼のもう一度立ち上げたバンドはとあるアマチュアバンドの大会で優勝しました。優勝した時は最初のバンドの解散から10年近く経ってました。ラルクなんとかという有名なバンドがいる音楽事務所の目に留まり、メジャーデビューしました。彼らのバンドがメジャーデビューしてから今年で10年目だったと思います。
最初、嬉しかったようで少し浮かれていましたが「みんなに俺らの音楽をもっと聴いてもらえる」と言っていたので彼の成長に驚きました。あの傲慢さは微塵も感じられませんでした。

私はあのギターいい加減に引き取ってほしいと思ってますが、連絡つかなくなって困ってます。年末のYahoo!ニュースでメンバーのひとりがケガを理由に脱退のニュースを知り、心配してましたが最近の深夜の音楽番組でライブやってたので、何とかなってるようです。
あのギターは全く手入れをしてないので、カビだらけでネックも反り返り、弦が錆びだらけのギターの修復はもう無理でしょうが勝手に捨てるのも何か悪いですし。

私がこれらを通して思ったのはバンドやアーティストなどの職業は音楽家とひとつにまとめられますが、ユニット毎に音楽の意識や方向性の違いから音楽家とは実はひとつひとつ独立した職業だと感じたことです。
例えるとスピッツスピッツという職業であり、ガーネット・クロウはガーネット・クロウという職業だと解釈できます。
こんな拙い例え方で私の伝えたいことが上手く伝われば良いのですが、私には上手く表現できません。