豆腐のブログ(プロの発達障害者です)

アスペルガー当事者です。発達障害と全く関係無い話題から当事者の観点まで「ざっくり」書くつもりです。

声優の考察(バランス)。

前回同様、職人の話に例えつつ今回は「バランス」の話を
「比率」「需要と供給」「指導」の3つに分けて考察させてもらいます。

まずは「比率」
この「職人の世界」昔は職業を隠している人もいたぐらい世間に出てくる業種ではありませんでした。今では人気のある職業です。不定期に職人ブームがあり、その時は爆発的に職人が激増します。現在も増加傾向にあり、未来の職人を目指している学生も多く、工房にはベテランに対し若い職人が極端に多く占めています。この極端な比率は後で別の形で影響が出てきます。

「需要と供給」
職人人気もあり、発注元も仕事が多くなりそうですが、ほぼ頭打ちの構図になってます。理由は2つあります。多くの仕事は一つの仕事にかかる時間の使い方が独特な事です。職人の作業時間は仕事1回当たり約4時間で他業種の方との共同作業です。現在は全ての完成に3ヶ月の周期で仕上げるのが主流です。3ヶ月の間に週一回のペースで定期的に仕上げなければならず、現在の技術では周期を縮めることが出来ないので、納期のかなり前から作業に入る事で納期に遅れない様にするのが現状です。

2つ目は枠の問題です。発注元は完成した商品を大企業に納品しますが、どんなに作品に人気があっても、大企業でも物理的に限界があり、受注できるキャパシティが臨界状態の現在、需要が増やせないのです。
大企業に納品せずに独自に売り捌く方法もありますが、もしもニーズに合わない商品を売り出すと、売れないだけでは済まず、商品の品質を疑われて信用問題になり、こうなると目も当てられません。

「指導」
今では職人志望も多く指導者不足も問題になってます。一番手っ取り早い方法として工房にいる職人を指導者として起用する事です。掛け持ちでこなす職人もいますが、掛け持ちできるかは職人の能力や工房の方針によって異なります。

現状で考えられる問題点は3つ。
一つ目は指導する事を前提に仕事をこなす職人が絶対的に少なく、職人一人一人の指導力が不明瞭なところです。昔の職人は派遣先でベテランから教わる事で技術だけではなく指導のノウハウも学べましたが、今の「職人の世界」はかなりカオスで、どこの星から来たのか分からない様な宇宙人職人もいて、指導力どころか言葉が通じるのかさえ問題の方もいます。そうなると工房側も指導者に転向させられず、指導者不足は否めないでしょう。

2つ目は職人本人が指導者より生涯現役を希望する職人もいます。資質や性格など理由は色々ある思いますが、工房の方針とあまりにすれ違うと、工房を追い出されるか、独立や別の工房へ移籍するしか解決の方法はありません。

3つ目は職人志望者が極端に偏ってる事。一人の指導者が一度に指導できる人数には限られてますが、それ以上に志望者が多く、一人一人に技術を上手く育成できるか難しいと思ってます。


若い職人が廃業、離職する事が珍しくない業種ですが、もしも若い職人を指導者に転向できれば少しは改善すると思います。実際にもうなってるかと思いますが、私は職人の世界に入ったこと無いのであくまで、一つの考察だと受け止めてくれたら、ありがたいです。