豆腐のブログ(プロの発達障害者です)

アスペルガー当事者です。発達障害と全く関係無い話題から当事者の観点まで「ざっくり」書くつもりです。

声優の考察(育成)。

「声優人気」と「吹き替え」の2つから考えると気になる事が2つ出てきました。

それは「育成」と「バランス」です。
個人的に声優の業務形態は
演劇に役として出演する役者業とマイクを仕事道具として扱う技能職の2つの複合職だと思ってます。

声優を職人の世界に例えつつ「育成」と「バランス」 の話をしたいと思います。

多分かなり長くなります。

※アマチュアでやっているネット声優などがありますが、ここではプロの声優に焦点を当てるため、割愛させてもらいます。あと、かなり悪質な養成所も存在する様ですが、これもまた割愛します。

「職人」を目指すためにはプロの職人に弟子入りする訳ですが、普通の技能職なら一人前になるまで修行するわけですが、「職人の世界」では修行の期間が一定と区切られています。その場合、全員の職人見習いが一人前になれるのでしょうか?
難しいですよね。それに、この「職人の世界」はかなり特殊で、一人前の職人と認めてもらえても、工房に入るためには書類審査と面接があり、ほとんどの新人職人はここで落ちてしまいます。落ちてしまうと今までの工房での修行の評価が帳消しになります。0からやり直しです。
別の工房の審査と面接を受ける方法もありますが、工房によっては別の工房の修行期間を認める事すら無く、その場合は別の工房での修行を要する場合が殆どです。
既存の工房に就かず、フリーランスという方法もあります。しかし、発注元が知名度無し、実力未知数の新人職人に仕事を渡すかは現実的に難しいでしょう。

今のプロの世界は、育成の時間が少ないかなり特殊な世界です。発注元と工房は若い職人に多く仕事を回す傾向にあります。理由は若い職人に多くの経験を積ませるためだけでは無く、ベテランの職人に仕事を回すと高くつくので、コスト問題が多くの比重を占めています。発注元がコストをケチっているのでは無く、発注元も資金を集めるため奔走しますが、今のスポンサーは資金の回収を成果が出る前に要求する様になり、資金の調達が昔より難しいのも理由の様です。

しかも、職人に芸人の仕事を回してきたりする様なカオスな世界なので、本業の時間が削られてしまい、本業の技術の向上の機会が減り、最悪は職人を使い捨てる様な構図になり、廃業する事も珍しくありません。